±10μの精度と、数百トンの圧力に応える
ダイカスト鋳造の製造過程で金型は200℃以上に熱せられ、約700℃の溶解金属(アルミニウム合金、マグネシウム合金等)を秒速数十メートルの速度で射出され瞬間的に数百トンの力がかかります。ダイカスト金型はこの一連の課程に数十万回も耐える必要があります。そして作り出す製品に求められるのは量産品質として10ミクロンの精度。魚岸精機はこのデリケートかつアグレッシブな条件を高いレベルで達成します。
高精度へのこだわり
魚岸精機工業では創業以来、製品の精度にこだわり続けていました。量産品質としての百分の1ミリの精度と、それを支える耐久性。高精度のマシニングを駆使し、かつ熟練した手作業による仕上げにより、高い信頼性を確保してきました。
検査部門
三次元測定器による平均300箇所以上の入念なポイント検査を行っています。当社では、製品の規格に応じて2台の三次元測定機を使い分けています。製品形状の全てをコンピュータで作られた3Dモデルと照合し厳格なチェックを行います。チェックリストはそのまま保証書として納品時に添付されます。
デジタル管理による一貫生産
当社では全ての設計から製造まで全工程をフルデジタルで管理しています。3次元モデルをフル活用することで、効率化を追求すると共に安定した品質を実現しています。5000型もの経験から得られた様々なケーススタディーを活かし、一貫した品質管理を行っています。
3Dモデルの品質管理フロー
- 各種形式の3次元モデル受取り → 品質チェック、金型用修正
- 図面の受取り → 3次元形状モデリング
- 3次元ソリッドモデルによる型設計
- 鋳造解析CAEによる湯流れ、凝固解析
- 3次元CAD/CAMによる加工データの作成
- 3次元ソリッドシミュレータによる加工データの効率化、品質チェック
機械では表現できない手仕上げ技術
高精度な加工機を駆使してでも表現できない部分は人の手によって仕上げます。手仕上げ部分によっては金型の耐久性に関わるところもあり、魚岸精機の過去実績やお客様からフィードバックされた情報を基に手仕上げ反映しています。